贅沢な逸品を全国からお取り寄せ

島民のほとんどが漁業で生計を立てている甑島。きびなごは漁獲の中心とはいえ、乱獲や産卵場所を荒らすような漁を続けると、いつかは獲れなくなってしまいます。

漁師たちは、この問題への取り組みとして、独自に「漁師の約束」という6ヶ条を取り決めました。この一連の自然保護への取組みは、2005年の農林水産祭において天皇杯を受賞しています。

【漁師の約束6ヶ条】

一、産卵期の5、6月は主要な産卵場は禁漁区とすべし
一、小型のきびなごは獲らぬよう、小さな目合いの網は使うべからず
一、灯火時刻は午前2時以降。過剰な漁獲競争はこれを厳に戒む
一、日曜祝日は休漁とし、漁獲圧力を低減すべし
一、稚魚育成のための保護区を設けるべし
一、年中きびなごばかり獲り続けるべからず

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テレビやラジオ、ネット、新聞、雑誌などでも様々なメディアで取り上げられるようになった甑島の海産物。「“獲れたての鮮度”を損なわずに、甑島の恵みを全国にお届けしたい。」と話すの水産加工場の社長。
しかし、キビナゴをはじめ、タカエビ、赤イカは鮮度の確保がとても難しい魚介類。日本全国にお届けするには冷凍処理が避けられないのです。また従来の冷凍方法では、水分やアミノ酸・各種栄養成分が流れ出てしまい、冷凍前の風味には戻せませんでした。

そこで選ばれたのが「プロトン凍結」という画期的な冷凍方法。-35℃で急速冷凍するこの方法で、解凍時のドリップを少なくすることに成功。カンタンに獲れたて新鮮、甑島の海産物を召し上がっていただけるようになりました。
「一年中変わらず、甑島の海の恵みを味わってほしい」それが社長の“獲れたての鮮度”に懸ける想いです。

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港に着いた鮮魚はすぐさま加工場に作業場に運び込まれると、すべて手で捌き、絶妙なタイミングで素早く塩を加えます。使用する塩は、天然のミネラル塩。選別に選別を繰り返し、鮮度と勢いのある鮮魚だけを干物へ加工するのが、社長のこだわり。「干物が太陽と潮風の恵みをたっぷり浴びてくれるように」加工場では岸壁から海に突き出る、海の上のやぐらを干し場にしています。

海の上は風を遮られることがないため風量が多く、降り注ぐ太陽の光と潮風を受けた鮮魚はじっくりと旨みを膨

らまし、漁師たちが翌朝の漁の準備に入る夕刻、身が弾けんばかりの干物となり、新鮮なうちに全国へ発送できます。目の前は海、足元は床板1枚を隔てて海。さらに泳ぐ魚までもはっきり見える透明感。自慢の干し場では、今日も自然の恵みに育まれた干物が育っています。

袋詰めまでがすべて手作業、社長や作業するおばちゃんたちの笑顔をいっぱいに浴びているのも美味しさの理由です。

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