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マグロ日本一の「焼津」から一番のマグロを届ける

静岡県焼津市

焼津の仲買がミナミマグロしか食べない４つの理由

全船統一された品質管理で、鮮度と味が保たれている
南極周辺を泳ぐミナミマグロの身に濃厚な脂がのっている
脂身だけでなく、赤身もしっかり味がしておいしい
ミナミマグロは冷凍しても生の本マグロに匹敵するほど味が落ちない

遠洋漁業の基地「焼津」

静岡県焼津は江戸時代からカツオ漁が盛んで、
当時は裏作としてマグロ漁が行われていた。
しかし、大正期になると船の動力化・大型が進み
徐々に沖合いへと漁場の開拓がされていった。
同時に冷凍技術も進化したこともあり、
マグロの水揚げ量が大幅に高まった。
そのころから焼津は「遠洋漁業の基地」と
呼ばれるようになった。
そして、後に全国に先駆け、
未開の南極周辺でのミナミマグロ漁を切り開いた。
焼津ではマグロと言えばミナミマグロと言うほど
焼津市では古くから親しまれている。
また、焼津のマグロの味を知り尽くす仲買の人たちは、
ミナミマグロしか食べないという。

マグロのおいしさを届けるマグロ問屋

マグロに対する熱い思い

焼津のマグロ専門問屋

おいしいマグロが集まる静岡県焼津に会社を置くマグロ専門問屋。カツオ漁も盛んな焼津でマグロを専門に扱う問屋は珍しい。実際、焼津さかなセンターでは唯一のマグロ専門店である。マグロに対して熱い情熱と徹底したこだわりを持って販売している。半世紀の歴史を持つマグロ専門問屋で、マグロの買い付けから加工、小売を行っている。長年のノウハウを持ったプロが厳選したマグロのみを取り扱っている。扱うマグロは、焼津を代表するミナミマグロを中心に、本マグロ、目鉢マグロ、黄肌マグロ、鬢長マグロと、どれも極上のものを取り揃えている。数種類のマグロを取り扱うことで、お客さんの

ニーズに合わせたマグロを提供できるのだ。
販売の軸となるのはマグロの刺身で、大トロ、中トロ、赤身とどれも人気の商品だ。また、自慢のマグロの味を多くの人に食べてもらいたい、伝えたいという思いから、様々なイベントにも積極的に参加しいる。地域の祭りや夏フェス、アイドルグループのイベントなどで出店し、その度に注目を集めている。中トロづけ丼やマグロチャーシュー丼、マグロ茶漬けなど、マグロのそれぞれの種類や部位のおいしさを生かしたメニューを豊富にそろえる。SNS上では出店の告知だけでなく、マグロについての熱い解説まで行っている。

おいしいミナミマグロが届くまで

遠洋ミナミマグロ漁船

ミナミマグロは全長120kmの縄に釣り針とエサ（イカ、アジ、イワシなど）を連ねて海に流す「はえなわ漁法」によって行われる。網量に比べて稚魚の捕獲数が少ないため、水産資源の保護にも貢献している。焼津に集まる南極周辺で獲れるミナミマグロ。ミナミマグロそれ自体がおいしいのはもちろんだが、届けるまで品質管理がしっかりしているからこそ、そのおいしさが保たれている。はえなわ漁で獲られたマグロは傷つかないように、すぐに締められ血抜きや内臓の除去が行われ、洗浄される。漁獲された場所や日付などを記録し、各魚体にタグを付ける。その後は、冷凍室に入れられ2、3日かけて急

速凍結される。冷凍された後は、魚体の表面を氷の膜で覆うアイスグレース処理が施される。アイスグレースは表面乾燥や風味抜け、変色などが防止のため行われ、その後-60度以下の魚倉で保管される。こうしてミナミマグロのおいしさが保たれたまま漁港に運ばれるのである。この一連の作業は特定の漁船だけで行われるのではなく、焼津に水揚げされるミナミマグロは全て同じ工程が施されている。全船で統一することで品質のバラつきをなくすことが出来る。また、ミナミマグロは冷凍してもそのおいしさが低下しにくく、冷凍していない本マグロにも匹敵するとまで言われている。